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ロボ道士 エルム街のキョンシー
THE VAMPIRE IS ALIVE
1988年/香港/90分
監督 エドガー・ジェール
製作 トーマス・タン
出演 シンシア・ローズ、トニー・ジョブ、ハリエット・ブラウン

フィルマーク作品。
常々、疑問に思っていたのだが、この会社の連中は「映画を製作すること」をどのように捉えているのだろうか?
ただの商売か?
売れれば、それでいいのか?
しかし、映画がビジネスである限り、それは間違ってはいないことなのではないだろうか?
現に私のようなフィルマーク好きの人間だって存在している。
現にビデオだって、いっぱい出ている。
確かに間違ってはいないのかもしれない。
しかし、間違っているのである。
肝心の商品もその作り方も大間違いなのである。
本作は、フィルマークが、そんな「間違ってないけど、間違ってる映画制作観」を赤裸々に描き切った衝撃の作品だ。
もちろん、弊社伝統のニコイチ映画で……(それが間違ってる)。


ストーリーはこうだ……
「ラストエンペラー」のパチモン企画をめぐって、各映画会社が殺し合いを繰り広げる
……正に大間違いである。
このたかがパチモン企画を奪い合うのに、殺人、恐喝、誘拐でもって、ライバルを潰しにかかる各映画会社の描写は犯罪組織以外の何者でもない。
花束に仕掛けた爆弾で爆殺する。
マシンガン持った奴らが襲撃してくる。
脚本家にキョンシーをけしかける。
脚本家に中国最後の悪夢男「腐霊泥」(フレディ)をけしかける。
増える死人。巻き込まれる一般市民。
警察まで巻き込んで、もはや、内戦かテロ状態。
殺られたら、殺りかえす。殺られる前に殺れ。
正に仁義なき戦い。
私には、これが真実に思えてならない。
香港ならありえるような気がする。
フィルマークからすれば、先にパチられるぐらいなら、相手を潰したほうが早いということなのだろう。
まぁ、多かれ少なかれ、映画業界とはそんな世界なのかもしれないが……。

タイトルにあるロボ道士だが、こいつは映画会社の社員ジョイスの真の姿
何の伏線もなく、クライマックスに突然変身する。
もちろん、何故そんなものに変身できるのか、説明は全くない。
ジョイスなる人物は、中盤でニンジャにも変身している。
ジョイスは一体何者なのか?
私が思うに、彼は、何らかの因果でフィルマーク作品の業を一身に背負うことになってしまった人間なのだろう……。
哀れだ。
それは現実に演じている役者にもいえることなのだが。



本作を観るとフィルマークにとって、映画の製作現場とはマフィアのシノギと同じようなものなのだということがよくわかる。
しかも、作った本人たちは、その作品世界が自分らの行っている行為そのものだということにおそらく気付いてはいまい。

こんなアホな邦題の作品をわざわざ観ておいて、「最低だ!」と声を荒げるのはバカらしい気もするが、はっきり言おう。
酷い!!酷すぎる!!!
気が狂いそうになるぐらい酷い。
早送りせずに観た自分を褒めてあげたい。
何故、この作品が日本でリリースされたのだろうか?疑問だ……。
この世には観なくてもいい映画というものが存在している、確実に。

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